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HOME | パニック症や更年期への鍼灸/京都山科の総合鍼灸院

 

9.  パニック症(パニック障害)における鍼灸治療

 

・不意に、個別に、苦痛・不安感・動悸・胸痛・窒息感・発汗・ほてり・悪寒・めまい・などの症状が生じるパニック発作(短時間)、将来の発作の不安感(予期不安)、広場恐怖を特徴とします。
薬物療法としては、
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)や、ベンゾジアゼピン系(抗不安薬)が選択されます。


 
胸脇苦満(きょうきょうくまん):肋骨弓下部や側脇部の苦しく張った感覚、抵抗感 → 肝,胆(かん,たん)の病変
心下痞鞕(しんかひこう):心窩部、みぞおち部分の抵抗や圧痛 → 心(しん)の病変
このような東洋医学、漢方学における所見も多い。


 
当院では背部や頚肩部への刺鍼と共に、疏肝や安神寧心などを治則とします。
百会、内関、太衝などを基本穴とし、その他灸治なども加える。
呼吸がしにくいなどの不安や窒息感・動悸へは胸をひろげゆるやかにする寛胸を目的とし胸部(壇中穴、玉堂穴、紫宮穴など)への浅い刺鍼、灸治を行います。
また、めまい症状が生じている場合は頚部、頬部、側頭部への刺鍼をも行います。
 

10.  更年期障害における鍼灸治療

 

・主な治療法としては
ホルモン補充療法
エストロゲンパッチ
漢方では加味逍遙散当帰芍薬散桂枝茯苓丸
などが選択される場合が多いのが現状です。


 
鍼灸治療では清熱という治療方針を元にして手や足に刺鍼を行います。
また、当院へお越し下さる更年期症状を訴えられる患者様のほとんどが首,肩の凝り感や詰まり感を併せて訴えられますので、その場合は首,肩への鍼灸治療を行います。


次に、入眠困難や寝てもスッキリしないというお話も多く伝えて下さります。
清熱という治療方針に、リラックスして落ち着いて頂くといった意である安神寧心という方針を加え、自律神経,そして脳の興奮を穏やかなものとします(頭部や手足への刺鍼)。