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HOME | 顔面神経麻痺や膝への鍼灸/京都山科の総合鍼灸院

 

11.  顔面神経麻痺に対する鍼灸治療

 

・ 顔面神経麻痺は年間6万人ほどが発症する高頻度な疾患です。
また、多様な原因疾患,経過に個人差が大きいこと,発症早期の薬物治療が必須,といった特徴が挙げられます。
Bell麻痺,Hunt症候群,外傷性顔面神経麻痺(中耳炎や側頭骨骨折など)に分けられます。
評価としては柳原法,Electroneurography (ENoG) などがあります。
・ 日本顔面神経学会の顔面神経麻痺診療ガイドライン2023年版ではベネフィット(利益,有益性)とリスクの観点から、鍼治療は弱く推奨すると今までの推奨しないより大きく変更されました。これはエビデンスの賜物であり、信頼度にあたる大きな前進であるといえます。
 

[顔面神経減荷手術やステロイド鼓室内投与が世界で初めてガイドラインで推奨]
[形成手術やリハビリテーション,鍼治療,ボツリヌス毒素も新たに推奨]


 
 

鍼灸治療の役割は回復の促進、病的共同運動や拘縮、麻痺の後遺症予防と軽減が主となります。
 
表情筋・顔面神経走行上の経穴[けいけつ,ツボ:治療ポイント]や、手足末梢の経穴(顔面の血流を良くする,ストレスや自律神経系へのアプローチ)へ刺鍼します。
また、首肩の緊張(特に患側)や頭痛などが存在する場合は、併せて治療をおこないます。

 
顔面神経麻痺への鍼治療で使用する鍼は線径0.10mmの非常に細やかなものです。安心してご連絡下さい。
 
 

12. 膝の痛みに対する鍼灸治療

 


・ 加齢などによって起こる変形性膝関節症、また、スポーツや緊張感のある日々の生活にて膝周囲の筋肉が緊張することにより痛みが生じているものなど、幅広い症状に対し鍼灸治療を行なっております。


 
膝蓋骨(膝のお皿)辺りに痛みが生じている場合は大腿直筋(太ももの前面)が強く緊張している場合が多く、大腿直筋と膝蓋骨下の内膝眼穴,外膝眼穴などへの刺鍼を施します。
また、膝の内側・外側へ痛みが生じている場合は痛む部位を挟むように圧痛点や経穴を選定し鍼通電 (LFEA : Low Frequency Electrical Acupuncture )を行います。


 
内側広筋(太ももの内側にある筋肉)の緊張は膝の内側へ痛みを出現させる場合が多く、
外側広筋(太ももの外側にある筋肉)の緊張は膝の外側へ痛みを出現させる場合が多くみられます。